| NIYONIYO 「大丈夫」
インタビューを終えて 吉柴さんは普通の女子大生だ。しかし、彼女は自分の考えを自分の言葉で語ることのできる数少ない人だと思う。彼女は「不登校」という苛酷な経験を通して、いろいろな人と出会い、話を聞き、自分も話をして、その対話の中で癒されてきた。だからこそ彼女は出会いの大切さを知っている人なのだと思う。彼女の話し方には嘘がなく、また「あなたはどう思うの」とこちらの懐に一歩踏み込んだ関わりを求めて来る。 |
【佐藤きよみ】
仙台市出身で獅子座のA型。平成2年から短歌を始めて、馬場あき子主催の「かりんの会」に所属。4年、「カウンセリング室」で、第35回短歌研究社新人賞受賞。7年に第一歌集『パウル・クレーの憂鬱』を上梓。現在は児童相談所に勤務。趣味は中国文化に触れること、アジア映画をみること。レスリーチャン、金城武のファン。 |
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私がごく普通の女子大生である彼女にインタビューをしてみたいと思ったのは、彼女が元不登校の生徒だったからではなく、人が人と出会うということがどういうことかに関心があったから。 今の時代って、どんどんメディアが発展して、数年前に比べれば周りも随分饒舌になっった気がする。でもそういう中で私たちは本当に気持ちを通わせて話ができているだろうか。「語る」「耳を傾ける」「場を共有する」という経験が今とても薄れている気がする。不登校にしてもいろんな情報が溢れ過ぎていて親はいろいろ迷うことが多いと思うし。必要なのは専門的な知識や情報じゃなくて、個人個人が自分の経験から何を見つけだしたか、そこから何が言えるかだと思う。言葉はもちろん大事だけど、それだけでは会話にならない。その人の表情、口調、雰囲気なども含めたすべてが会話、そうして初めて伝わるものもあると思う。 不登校の子供の気持ちを知りたいと集まってくる親御さんたちに対して、いつも真摯に自分を開示していく吉柴さん。一人が本音を語ることで、もう一人の本音が引き出される、そういう「場」の力は凄いと思う。彼女と出会って、そしてインタビューを終えた今、彼女からもらった大事なものは「大丈夫」という言葉です。以前は怖くてなかなか口にできなかったこの言葉。今は少し意識して人にも自分にも「大丈夫」って言うようにしているんです。元気になるのは飽くまで自分の力だけど、その背後に「きみは大丈夫だよ」って言う無数の人の声、「信じているよ」って見守ってくれている人達の声を感じられるこの頃です。 吉柴さん、素敵なインタビューをありがとう。そして一緒に彼女の話を聞いてくれたによによの皆さんとも素敵な時間を共有できたことに感謝しています。 |
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| 吉柴さんが醸し出す優しく温かい雰囲気は、ひとつの「踊り場」を経た強さに裏打ちされていて、とても素敵です。そこに人を笑わすトークが加わって、絶妙なブレンド具合と言ったらよいでしょうか…。話を伺う中で、吉柴さんが「大丈夫」と語りかけると、わたし自身も「あ、大丈夫なんだ」と引き込まれていくような不思議な力の持ち主でもあります。 | 【豊田百合枝】
大のラグビー好きで、新春は秩父宮通いが恒例。元水泳部。駆け出しの記者。「文章を書くのは苦手だったのに」と自問自答。東京出身。 |
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| でもそれは吉柴さんが吉柴さん自身を精魂込めて私達にぶつけてきて下さったからこそ、心が突き動かされたのではないでしょうか。語り部とは、かくあるものか…。
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| 吉柴さんの人柄の温かさや経験から学びとろうとする姿勢や前向きな生き方に触れ、やはり色々な事を考えさせられました。自分が感じる 事だけでなく、友達やご両親の気持ちまでも考えて大切にするには、精神的に余裕がないとやはり難しい事ですが、できるかできないかではなく、そうしようとする日々の心がけが重要なように思いました。 |
【中島園子】
22歳 今年から一見社会人に。岩手出身、仙台在住。好奇心旺盛な割に怠け者。食べる事が幸せの一要素です。 |
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辛い経験や悩んでいるさなかは、どうしても自分の事しか考えられなくなり がちで、視野が狭くなる恐れがあると気づかされた気がします。背景のある彼女の笑顔が印象に残りました。 |
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| 話しがビンビン伝わってきました。吉柴さんがどんなことを学び、どんなことを大切にして人と関わって行こうとしているのか。吉柴さんの語りは、自分の中に生まれた言葉だから、水がすーっと、乾いた土にしみこむように、自然に入ってくる。シンプルなことが、シンプルに伝わることは、意外に稀なことだけど、とてもシンプルに伝わってきました。
悩みも喜びも、自分に誠実に向き合って、真剣で。柔軟で、しんが通っていて。色々なことが起きるにせよ、本当に「大丈夫」なんだなーと思わせる。だから、吉柴さんが言う「大丈夫」は人を安心させるのかな。たくさんの「言葉」をいただきました。言葉にこんなに力があるということを、感じさせてくれるインタビューでした。 |
【会田正宣】
学生時代、環境問題を研究するサークル「なちゅれ」を主宰。楽器や空手など四方八方手を出すが、身につかないことばかり。気の多いB型。今は中国語に取り組む。アイルランドのロックグループ「U2」ファン。仙台在住の記者。横浜出身。
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