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〜ぐうたら・鳥うぉっちんぐ!〜

刈田悟史

ジョウビタキの写真です
ジョウビタキ

 吐く息が白くけむる季節になると、木々の紅葉がぐんと美しくなるのもつかの間、すぐに色褪せた枯葉に様変わりして、地上を埋め尽くす分厚い毛布になります。ふと気付くと、夏の間あんなに目を楽しませてくれた路傍の小さな草花も、そこら中を飛び回っていた様々な虫達も、あっという間に姿を消し、うっすらと霜に乗られた大地は「もうここには何もいないよ」と言いたげな雰囲気をあらわにしています。

 そんな季節に、にぎやかにわれわれの目を喜ばせてくれるのは可愛い小鳥達です。平地では、冬になるほど鳥の種類は多くなり、鳥の姿を隠していた木の葉のカーテンもなくなります。すぐそこの林に、家の裏山に、そこらへんの川に、ちょいと出かけるだけで、必ず可愛い鳥達との出会いが約束されているのです。

シジュウカラの写真です
シジュウカラ

 ただ、鳥はとっても大好きだけど、寒いのが大の苦手だというあなた。らくだの股引にドテラ、スキー帽と完全装備してみるのもひとつの手ですが、もっと楽な方法もあるんです。今年の正月はぐうたらに、ぬくぬくと、鳥を楽しんでみませんか。

 話は簡単。まず、おこたを庭に面した窓際に引っ張っていきます。おこたの上には双眼鏡と茶菓子を少々。あとはじっくり庭を眺めるだけ。バカにするなと思うでしょうが、意外なほどたくさんの鳥達があなたの庭にも遊びに来ているはず。あせらずじっくりと待ってみましょう。

 住宅街の中の猫の額でも、少々の庭木や水場があれば、スズメやヒヨドリ、メジロにツグミと、ポロポロ鳥達が遊びに来るはず。近くにちょっとした林があれば、シジュウカラ、ウグイス、もっとビックリするような鳥達に会えるでしょう。黒いサングラスをかけたようなモズや、ヒッヒッと鳴くかわいいジョウビタキなんかも、実は庭先の常連なんです。

ツグミの写真です
ツグミ

 もっと欲張りたければ、餌台や水飲み場を庭にこしらえて、積極的に鳥にアピールしてみましょう。木枯らし吹く厳しい冬は、餌も乏しく、そんな庭は彼らにとって、オアシスのように見えることでしょう。コツは窓からは少し離すこと。ミカン、リンゴ、飼い鳥用の餌にひまわりの種。脂身なんかも実は人気メニューなんです。スズメが遊びに来るようになったら、警戒されなくなったサイン。やがて、目の前で可愛い彼らの食事をのぞき見できることになります。

 おこたでおせち料理の残りをつついて、熱燗でもひっかけながら、じっくりと可愛い鳥達をながめる、ちょっぴり贅沢な時間。うとうとまどろんでみる夢は、可愛い小鳥になって大空を飛ぶ夢でしょうか。そうしたら、ミカンをつついてふと見上げる窓の向こうに、よだれを垂らしたあなたが見えるかも知れませんよ。


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 大学在学中、「環境サークルなちゅれ」に在籍したことをきっかけに、自然を見つめる面白さに目覚め、定職にもつかず、生き物の世界をふらふらしている。公園の警備員をやっているほか、ことあるごとに鳥を見たり、魚をおっかけまわしたり年齢不詳の時間を楽しんでいる。