NIYONIYO   

インタビューを終えて
 NPOって何だろう? 市民活動。政府や行政ができないような、より細かな点を改善する活動…? ぼんやりとはイメージが浮かぶが、はっきりとは、わからない。今回インタビューした門間さんも、内容もよくわからずにいた所から始まったようだ。ふとしたきっかけから、NPOに出会い、NPOの基礎について学ぶ研修を受けたという。研修では、助成金がどのように使われるか、NPOの法制度や歴史を徹底的に学んだそうだ。 研修で培ったスキルを生かし、様々な活動を経験した今、まさにNPOのスペシャリストとして門間さんはいる。 とても穏やかで、柔軟な方という印象を受けた。インタビューの間は、私達一人ひとりの顔を見ながら、ゆっくり力強くお話下さった。その目には、芯の強い輝きのようなものがあった。
 NPOでは、その地域、人達が、どう困っているのか?何が必要なのか?「想像していく力」が必要だという。 「一人ひとりがプランナーで、一人ひとりが広告塔」。活動を行う上での資金集めも、頭を下げ、企業を回ったりと、地道な活動だ。 活動の際の会議では、メンバーがよく話し合い、みんなが納得するように話を進めて行くという。そこで門間さんは必ず、相手の名前を呼んで、全員に意見を聞くそうだ。さらに“お持ち帰り感”を与えるのだと。“お持ち帰り感”は会議に参加して良かったという充実感・満足感を与えることだという。このようにすることによって、次の活動のパワーにつながると門間さんは言う。 「なぜ、門間さんはこのような活動をするのですか?何が門間さんを動かすのですか?」という私の問いに対して、「楽しいから」という応えが返ってきた。 NPOの活動を形づくること、そこでの出会いが門間さん自身の充実感につながるからではないだろうか? 一つの思いから、多くの人が集まり、大きな力となる。NPOは個人の思いや熱意から始まるのだろう。それは、より良く生きようとする力ではないだろうか?活動を通じて社会へ力を与えるのはもちろん、そこに関わる人々の生き方にも力を与えるものだろう。今回のインタビューで、また素敵な人に出会い、自分の知らなかったことが見れたと、満足の“お持ち帰り”ができた。

【高橋理麻】
 ピアノ、声楽などに親しみ、大学では音楽文化学を専攻。人との出会いが楽しみ。ネパールの旅行が楽しかった。秋田県由利郡出身。


 ひょうひょうと、淡々と、大変なことをやりとげてしまう。門間尚子さんはそんな人だと映る。本当に仕事ができる人というのは、案外そんなものだと思う。顔色があまり変らず、声高にはっぱをかけるわけでもなく。門間さんの思いから始まった高橋邦典さんの写真展は、約3000人もの来場者があり、一市民が始めたものとしては想像を超えるイベントだ。資金集めなどをはじめ、開催に不安があったかどうかを聞いても「失うものがなかったので、不安はなかった」と話し、その原動力については「楽しいから、に尽きる」と一言。
 思いをしっかり伝え、仲間づくりを丁寧に進めてきた。そのプロセスこそ、門間さんが一番大事にしてきたことのようだ。結果は後からついてきた。市民活動一つに限定されたことではなく、さまざまな場で通用することだと思う。見事な「お仕事」であり、「プロ」と言いたい。プロとは立場や専門知識だけの狭い範囲でなく、目的とそれに至る道筋を的確に見出し、実行していく力を持つ人のことだと思う。
【会田正宣】
学生時代、環境問題を研究するサークル「なちゅれ」を主宰。楽器や空手など四方八方手を出すが、身につかないことばかり。気の多いB型。今は中国語に取り組む。アイルランドのロックグループ「U2」ファン。記者。横浜出身。

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