NIYONIYO ほっと・ねーちゃー

川に出てみよう

カモの写真です

 最近、「身近な自然」という言葉をよく聞くようになりました。自然に親しむのは、名所や幽玄たる深山でしかできないことではなく、通勤路の小さな林や、自宅の庭でも驚くような発見がいくらでもできる。そんな楽しみ方をしている人が増えてきたのでしょう。

 きっと、生き物オタクの世界でも、環境保護を叫ぶ場でもなく、ただ自然の中でそれを感じるだけで十分な、気軽で奥の深い趣味に違いありません。いつどこでも好きな時に始めればよいものですが、それでも「どこから見ていいか分からない」という人には、身近な川でのバードウォッチングをお勧めします。

 まず、自分の家の屋根に降った雨水になったつもりで、近くの川に行きます。もちろん、小さな河川でも大丈夫。双眼鏡なんていりません。狙うは、冬枯れの川面にたたずむカモをメインとしたかわいい冬鳥たち。気付かなかったけど、意外なほどカモがいませんか?カルガモ・マガモ・コガモ・オナガガモ・キンクロハジロ……。名前なんてわからなくても、大丈夫。知りたければ、よく見てから家で図鑑を眺めてみましょう。

カモの写真です

 カモのメスは地味で、みんなよく似ていますが、オスは、少し笑ってしまうくらい派手に着飾っているので、すぐに分かります。渡来直後のオスは、メスによく似た羽をしていますが、寒さが増すに連れ、だんだんきれいになります。まずオスを覚えれば、連れ添っているメスもだんだん分かるようになります。そう、一回で分からなければ、また会いに行けばいいのですから。冬鳥の彼らは、4月頃までずっとあなたのご近所さんなのです。

 川辺にはほかにも様々な鳥が見られます。川の宝石カワセミも最近はよく見かけられます。キラリと可憐なダイビングを披露してくれるでしょう。カモメ類も意外なほど上流まで遊びに来ます。ユリカモメはパンをあげる人によく群がっています。カワラヒワの群が飛び出して、河原が黄色に染まりました。岸では子鳥達が不思議そうにこちらをながめています。

 ふと自分が鳥を見ているのか、鳥に見られているのか分からなくなってきたら、あなたも自然の時間の流れに入ってきたしるし。近くの友人に会うような気持ちで川辺を歩けば、ますます楽しみは増えていくでしょう。きっと珍しい鳥を見つけることではなく、いつものあいつの、ちょっと意外なところを見つけることかもしれません。

ユリカモメの写真です

 ほら、窓の外を見てください。小春日和のいい天気ですね。ちょっと散歩がてら、でかけてみませんか?

                          


トップに戻る 【刈田悟史】

読者プレゼント!!!

貴重な生き物の写真が
PCデスクトップ壁紙になりました。

読者感想アンケートに答えて
無料ダウンロード!!!


感想ページへのロゴ。感想ページへリンクしています想コーナーへ行く
 大学在学中、「環境サークルなちゅれ」に在籍したことをきっかけに、自然を見つめる面白さに目覚め、定職にもつかず、生き物の世界をふらふらしている。公園の警備員をやっているほか、ことあるごとに鳥を見たり、魚をおっかけまわしたり年齢不詳の時間を楽しんでいる。